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2026年06月09日
知識
加害力の大きいイエシロアリ

イエシロアリは世界のシロアリ(2900種)の中で激しく加害する種類の一つです。もとは中国原産の種ですが、荷物の移動とともにアメリカ南部、ハワイなどに広がりました。わが国では、千葉県より西の本州南岸、四国・九州の温暖な沿岸地域、南西諸島、小笠原諸島に生息しています。6月から7月の夕方から夜にかけて、巣から羽アリが飛び立ちます。羽アリは光の方向に向かう習性があるので、灯った電灯に群がります。やがてつがいとなって切株や幹の下の地中に潜り込み、新しい巣を作り始めます。巣は塊状で、大きいもので直径一メートル程にもなります。

巣から蟻道(トンネル)を延ばしていくうちに建物を発見すると、床下の基礎や束、建物の外側などを伝って建物に侵入し、土台や柱、壁の中を食い進んでいきます。床組材や壁の中の隙間に、中継地としての分巣を作ることもあります。分巣は地中の本巣と繋がっています。

イエシロアリはヤマトシロアリよりも体が大きく、コロニーの規模も数10万匹から100万匹に達します。大群で加害していくのでその速度は速く、広範囲に及びます。自ら水分を運ぶことができるので、給排水管からの漏水や、壁の中に発生する結露水、雨漏れがあると加害はそこにとどまらず、乾燥した二階や小屋組にもその範囲を拡げていきます。コンクリートに僅かな亀裂があれば、それを食い拡げて通り道にしてしまうので、床下がコンクリート仕様でも安心できません。

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